COLUMNサイト制作と検索・AI

「バナーを 1 枚」に、何日待っていますか — サイトの更新を、思いついた日に出すために

「バナーを 1 枚、差し替えたいだけなんです」。そう言いながら、結局そのままにしてある——という話を、よく伺います。大きな作り直しより、小さな更新のほうが頼みにくい。この記事は、その頼みにくさがどこから来ているのかを分解して、最後に自社サイトの更新記録を数字で置いた、種明かしのような一本です。

執筆: TEDIT(アポマル・カイランマルの開発元)

「1 枚だけ直したい」が、いちばん頼みにくい

求人を 1 本出したい。年末年始の営業時間を変えたい。写真を新しいものに差し替えたい。

どれも 5 分あれば内容は決まっているのに、依頼のメールを書くところで手が止まります。こんな小さなことで連絡していいのか。見積もりを取るところからになるのか。返事はいつ来るのか。

そうしているうちに、求人は募集の時期を過ぎ、お知らせは出しそびれ、写真は去年のままになります。費用の問題ではありません。頼むまでの心理的な距離が、更新の回数を決めてしまっている。

サイトを作ったときに想像していたのは、たぶんこういう状態ではなかったはずです。

待ち時間は、どこで生まれているか

「バナー 1 枚」を出すまでに挟まるものを、分けて並べてみます。

  • 何を出すか決める時間(自分たちの中で)
  • 依頼して、返事を待つ時間
  • 見積もりと発注の時間
  • 実際に作業される時間
  • 確認して、公開される時間

このうち、手を動かしているのは 1 つだけで、残りはやりとりの段です。

ここが分かると、打つ手が変わります。作業そのものを速くしても、待ち時間はあまり縮みません。縮むのは、やりとりの段が減ったときです。

うちのサイトで、実際に測ってみました

ここからは、TEDIT が自社のサイトでやったことの記録です。お客様の案件ではなく、私たちが自分のために作ったページの話です。

  • 新しいページを 1 枚、ゼロから作って公開するまで — 18 分(実装の最初の記録から本番公開まで。X のプロフィールに載せるリンクまとめページ。「作ろう」と思った日に出しました)
  • そのページに共通のヘッダーとメニューを足すまで — 25 分
  • サイト 92 ページにまたがる設定の直し — 8 分

※ この時間に、企画と文面を決める時間は入っていません。(このあと 4 節で詳しく書きます)

3 件とも 30 分かかっていません。件数はまだ 3 件なので「いつでも 18 分です」とは申し上げません。ただ、ページを 1 枚足すのも、全ページをまとめて直すのも、30 分前後で動くというのが、いまの実態です。

なぜそうなるのか。ヒアリングとデザインは人が、コーディングと検索エンジン向けの整備は AI がという分担にしているからです。決まった形を正確に組み上げる作業は、AI が速くて、抜けが少ない。だから、やりとりの段そのものが減ります。

速くなったのは「決まったあと」だけです

ここは正直に書きます。

  • 上の数字は、実装に取りかかってから公開されるまでの時間です。何を出すかを決める時間、構成を考える時間、文章を確かめる時間は、1 分も入っていません。
  • そして、そこは速くしていません。むしろ、いちばん時間をかけるところです。誰に何を伝えるかは、会話の間や、言いよどみや、現場を見て初めて分かることから決まります。ここはいまのところ、人にしか拾えません。
  • 速いのは、決まったあとだけ。これを混ぜて「サイトが 18 分で作れます」と言うと、嘘になります。

サイトの運営は、もう自社でやれるかもしれません

ここまで読んで、「それはあなたの会社が作る側だからでしょう」と思われたかもしれません。半分はそのとおりです。

ただ、分担を作るところまでを最初にやっておけば、そのあとを回すのは作る側でなくてもいい、というのが私たちの見立てです。思いついたことをその日のうちに出せるのは、事業を動かしているご本人です。私たちより、ずっと早く思いつきます。

ですので TEDIT は、まずお客様が自分で動かせる状態にしてお渡しすることを考えます。そのうえで「本業に集中したいので任せたい」という方には、運用・保守をお引き受けします。どちらを選んでも構いません。選べる状態にしてからお渡しするのが、目的です。

「バナーを 1 枚」で迷う時間が要らなくなること。それが、この記事でいちばんお伝えしたかったことです。

よくある質問

いま他社で作ったサイトがあります。それでもできますか。

サイトの作り方によります。中身を私たちが触れる形になっているかどうかで変わりますので、まずは現状を拝見してからのご相談になります。作り直しが要る場合も、要らない場合も、正直にお伝えします。

自分たちで更新すると言っても、パソコンが得意な人がいません。

必要なのは操作の習熟ではなく、「何を出したいか」を言葉にできることです。そのうえで、どこまでをご自身で、どこからを私たちで持つかは、ご相談しながら決めます。全部お任せいただく形も残しています。

更新のたびに費用はかかりますか。

運用・保守をご契約いただく場合は月額 ¥11,000〜(税抜 ¥10,000〜)で、その範囲の更新は都度のお見積もりなしでお受けしています。ご自身で更新される形をお選びいただいた場合は、更新そのものに費用はかかりません。

出典

  1. 本文の 18 分 / 25 分 / 8 分は、TEDIT 自社サイトの更新記録(コミットの時刻)から算出。実装の最初の記録から本番公開までの時間で、企画・設計・文面確認の時間は含みません。取得日 2026-09-15。対象は 2026-09-14〜15 の 3 件(2026-09-15 確認)
  2. 運用・保守の月額は /flowprice の公開価格(2026-09-15 時点)(2026-09-15 確認)
気になることを、聞いてみてください→