既定を「使えない」にしておく
私たちが最初にやるのは、既定を「使えない」にしておくことです。手続きが済んでいない人は、その機能がそもそも動きません。「今は使えないけれど、そのうち使えるようになる」という移行期間は置きません。動くか動かないかのどちらかだけにしておきます。
手続きは 1 人ずつ、本人の手元で
手続きは1 人ずつ、本人の手元のスマホで行ってもらいます。まとめて代行したり、誰かの端末で済ませたりはしません。本人の手元で完結させることで、後から「誰の手続きか」で迷う余地をなくします。
全員ぶんを機械で数える
全員の手続きが終わったかどうかは、機械で一覧して確認します。人の記憶や申告には頼りません。1 人でも残っていれば、前の手順に戻ります。全員そろうまで、次には進みません。
最後に 1 人、抜き打ちで実機を見る
機械で全員ぶんを確認したあとも、抜き打ちで 1 人、実機で確認します。エラーの画面が出ないことを、実際に目で見るところまでやります。一覧の数字だけで終わらせないのは、数字と実物がずれる場合があるからです。
最後に、実施日・人数・全員完了という結果を、記録に 1 行残します。次に同じ手続きをするときに、前回どうだったかがすぐわかるようにするためです。
つまずきの型は、だいたい同じ
実際にやってみると、つまずく人にはいくつかの型があります。
- 本人が別のアカウントで開いていた
- 再発行したので、前のものが無効になっていた
- 先に別の人が使ってしまっていた(この場合は再発行で対応します)
型がわかっていれば、抜き打ちで見るときも、どこを見ればいいかがすぐにわかります。
AI に任せた作業でも考え方は同じです。既定を「できない」にしておくと、確認漏れがそのまま事故にはなりません。気をつけるのではなく、できない形にしておく——この順番を守ることが、チェックリストの本体です。
先に言っておきたいことがあります。この作り方は、始める前に全員の手続きが必要です。一部の人だけ後回しにする、という運用はできません。始める前に、そこを最前面で伝えてください。
よくある質問
移行期間を置いたほうが親切ではないですか?
私たちはあえて置いていません。移行期間を置くと、「あとでやればいい」という猶予が生まれ、結局手続きが済まないまま本番を迎える人が出てしまうからです。
抜き打ちで実機を見るのは、なぜ 1 人だけなのですか?
全員ぶんはすでに機械で一覧して確認しているためです。実機で見るのは、一覧の数字と実際の画面がずれていないかを確かめる、最後の 1 点の確認という位置づけです。
つまずきが起きたら、その都度対応が変わるのですか?
型が 3 つに分かれているだけで、対応そのものはシンプルです。再発行が必要な場合は再発行、というように、型ごとにやることは決まっています。
出典
- 本文は、TEDIT 自社の運用手順(2026-06-12 作成)に基づく事例です。(2026-09-17 確認)