LINE で予約を受ける 3 つの方法
「LINE で予約を受けたい」と言っても、やり方は 1 つではありません。大きく 3 通りあり、費用も、患者さんの手間も、スタッフさんの毎日も変わります。まずは自院がどれを求めているのかを決めるところからです。
方法 A: LINE 公式アカウントのトークでやりとりする
- 費用: LINE 公式アカウントの費用のみ(フリープランなら 0 円、月 200 通まで)※1
- 患者さんの動き: トークで「◯日の午後は空いていますか」と送る → 医院が返信して調整
- スタッフさんの動き: トークを見て、紙のアポ帳や予約ソフトに手で書き写す
- 限界: 予約の重複が起きやすく、深夜の問い合わせは翌朝まで止まります。台帳への転記が二度手間になります
方法 B: いまの予約システムの LINE 連携を使う
- 費用: いまの予約システムの費用 + LINE 連携オプション(製品により有無と金額が異なります)
- 患者さんの動き: LINE から予約ページ(Web)に移動して入力
- スタッフさんの動き: いまの予約システムをそのまま使えます
- 限界: 患者さんが LINE の外へ出るので、途中でやめてしまう方が出ます。予約システム側が LINE 連携に対応していない場合は選べません
方法 C: LINE の中で完結する専用サービスを使う
- 費用: 専用サービスの月額(製品により幅があります)+ LINE 公式アカウントの費用 ※1
- 患者さんの動き: LINE の中でメニュー選択 → 日時選択 → 完了。アプリの追加も会員登録も不要
- スタッフさんの動き: 管理画面で予約状況を確認。リマインドは自動送信
- 限界: いま使っている予約システムからの乗り換えが必要になります。レセコンとの連携は製品によって対応が分かれます
3 方式の比較(費用・手間・限界)
同じ「LINE 予約」でも、実際に変わるのはこの 7 点です。費用は製品によって幅が大きいので、レンジで示しています。
| A 公式アカウント単体 | B 既存システムと連携 | C LINE 完結型 | |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0 円 | いまの予約システムの契約による | 0〜50 万円(製品により幅あり)※2 |
| 月額 | 0 円〜(LINE 公式の費用のみ)※1 | いまの費用 + 連携オプション | 5 千〜4 万円(製品により幅あり)※2 |
| 24 時間の受付 | できない(返信が必要) | できる | できる |
| 患者さんの手間 | 文章を書く必要がある | LINE の外へ移動して入力 | LINE の中で完結 |
| 台帳への転記 | 手作業 | 不要 | 不要 |
| 前日リマインド | 手作業で送る | 製品により対応 | 自動送信の製品が多い |
| 導入の負担 | ほぼなし | 中(連携設定) | 中〜大(乗り換え) |
※ 各方式の一般的な特徴をまとめたもので、個別の製品の機能を断定するものではありません。導入前に各製品の公式サイトと個別のご説明で必ずご確認ください。
表を見て「C がいちばん良い」と読めるかもしれませんが、そうとは限りません。すでに使い慣れた予約システムがあり、スタッフさんの運用が回っているなら、乗り換えのコストのほうが大きくなります。その場合は B が現実的です。まず費用をかけずに患者さんの反応を見たいなら、A から始めて、手作業が限界になった時点で移るのも十分に合理的です。
選ぶときに見るべき 5 つの点
機能の一覧表を並べても、実は差がつきません。どの製品も「予約できる・変更できる・リマインドが送れる」とは書いてあるからです。実際に効くのは、次の 5 点です。
- 患者さんが予約を終えるまでのタップ数 — デモを見るときは、機能の一覧ではなく「実際に予約してみて何回触ったか」を数えてください。ここが多いほど、途中でやめる方が増えます
- いま使っている公式アカウントを引き継げるか — すでに友だちがいる公式アカウントに追加できるのか、新しく作り直しになるのかで、集めてきた友だちの扱いが変わります
- 契約の縛りと解約条件 — 最低利用期間や解約金の有無は、公式サイトに書かれていない製品もあります。合わなかったときにやめられるかは、始める前に確認してください
- レセコン・電子カルテとの連携の要否 — 連携が必須なら、対応製品はかなり絞られます。「連携なしでも回るか」を院内の運用から先に決めると選択肢が広がります
- 予約以外の連絡もまとめられるか — 休診のお知らせ、定期検診のご案内なども同じ公式アカウントから送れると、別の配信ツールを契約せずに済みます
LINE 予約が向かない医院もあります
予約システムを作っている立場で言うのも変ですが、すべての医院に必要なものではありません。次のような場合は、急いで導入しなくてよいと思います。
こういう医院では、効果が出にくいです
- 予約のほとんどが紹介や訪問診療で、患者さんご自身が日時を選ぶ場面が少ない医院
- レセコンとのリアルタイム連携が業務上どうしても必要な医院(対応製品が限られます)
- 患者さんの年齢層が高く、LINE をお使いでない方が大半を占める医院(この場合は電話の受け方の改善が先です)
- スタッフさんが管理画面を確認する時間を、当面どうしても取れない医院
逆に「診療中に電話が鳴って手が止まる」「予約の取り直しの電話が多い」「夜間や休診日の問い合わせを翌日にかけ直している」——この 3 つのどれかに心当たりがあるなら、検討する価値があります。
私たちが作っているもの(アポマル)
ここまで一般論として書いてきましたが、私たち TEDIT は方法 C にあたる予約システム「アポマル」を作っています。宣伝になってしまうので事実だけ、できないことも含めて書きます。
- 費用は初期 80,000 円・月額 8,000 円(税別)。最低利用期間と解約金はありません
- いまお使いの LINE 公式アカウントにそのまま導入できます(友だちはそのまま引き継げます)
- 予約の受付・変更・キャンセル・前日リマインドに加えて、医院が登録した情報をもとに AI が質問に答える案内機能まで、公式アカウントの中で完結します
- 一斉配信やシナリオ配信、友だちへのタグ付けも同じ月額に含まれます。別の配信ツールを契約する必要がありません
アポマルができないこと
- レセコン・電子カルテとの連携は現在ありません(予約データは CSV・PDF で書き出せます)
- 患者さんが LINE をお使いでない場合、この方法では予約できません。電話・窓口との併用が前提です
- 乗り換えの場合、既存の予約データの移行はご相談ください(自動で引き継ぐ仕組みはありません)
比較検討の材料として、他社製品もあわせてご覧になることをおすすめします。そのうえで合いそうなら、デモをご覧いただくのがいちばん早いです。実際に患者さん側の画面を触っていただくと、タップ数の話がすぐ分かります。
よくある質問
いま使っている LINE 公式アカウントは、そのまま使えますか?
製品によります。既存のアカウントに追加できるものと、専用アカウントの新規開設が必要なものがあります。友だちを集めてきた医院では、引き継げるかどうかが選定の分かれ目になります。アポマルは、いまお使いのアカウントにそのまま導入できます。
LINE 公式アカウントの費用は別にかかりますか?
かかります。LINE 公式アカウントはお客様のご契約で、配信数に応じた費用です。フリープランは月 200 通まで 0 円、それを超える場合は LINE 社の有料プラン(ライトプラン 月額 5,000 円・税別〜)が必要になります※1。予約システムの費用とは別枠なので、総額で見積もってください。
予約システムを入れれば、電話はなくなりますか?
なくなりません。LINE 予約が担うのは「日時を決めるだけの用件」で、症状のご相談や急なお痛みのご連絡は電話に残ります。減らせるのは、予約の取り直しや変更、時間の確認といった定型の電話です。「電話をゼロにする」ではなく「診療中に鳴る電話を減らす」が現実的な目標です。
高齢の患者さんが多い医院でも使えますか?
LINE をお使いの方であれば、友だち追加さえしていただければ、あとはメニューをタップするだけです。ただし LINE をお使いでない方には届きません。移行期間は電話・窓口との併用をおすすめしています。
出典
- LINE 公式アカウント 料金プラン(コミュニケーションプラン 0 円・月 200 通 / ライトプラン 月額 5,000 円・税別)— LINEヤフー for Business 公式サイト(2026-08-03 確認)
- 費用の幅は、歯科医院向け予約システム 20 製品の公式サイト掲載内容を当社で確認した集計です。公式サイトに価格の記載がない製品もあり、各製品の実際の費用を断定するものではありません(各社公式サイト調べ)(2026-08-01 確認)